法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

TVアニメ『スーパーカブ』の二人乗り描写だが、原作描写は明確にアウトローという指摘を読んで、深田恭子のロリータ映画を連想した

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この二人乗りについては原作の小説では丁寧に語られていたところでもあり、少しアニメでは略した形で表現はされておりましたが、その後の展開でキーとなるシーンでもあり、その点は原作と話の流れを尊重し残しました。

キャラクター性を重視したストーリーの展開上、必要と判断した上での演出となりますので、公序良俗、法律に反する意図は全くございません。

KADOKAWA側の上記の回答に対して、弁護士ドットコムのライターはネタバレをさけつつ原作にはたしかにそのような心情が描かれていると確認していた。
しかし原作小説を読んだという匿名記事で、もっと警察への反感や法律違反の自覚、格下と思った少年への蔑視が描かれていると知った。
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そうした描写について匿名記事は「この作者の価値観は無理」と感じたそうだが、良くも悪くも描写に一貫性があるのではと感じられた。


法よりも大切なものがあると感じて走る少女ふたりのハードボイルド。本来これは『下妻物語』みたいな作品だったのではないか。

ロリータ服を媚びではなく鎧として着こんだ少女が、ひとりのレディースと出会い、「田舎」の閉塞感をつきやぶろうとする物語。
主人公らがノーヘルで二人乗りする場面もあり、堂々と予告にもつかわれている。
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同じように、『スーパーカブ』の価値観もまた「田舎」の「十代」なら充分にありえるという反論が、別々の匿名記事でおこなわれていた。
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ただ、二人乗りが世界観で重要な描写となると、むしろKADOKAWAの回答と違って「公序良俗、法律に反する意図」は強くあるだろう。