新型コロナを茶番と考えている民間人が、全国同時ノーマスクピクニックを呼びかけ*1、多くの批判をあびて中止してから1週間。
「ノーマスクピクニック」全面中止 「誹謗中傷で身の安全考慮」 | 毎日新聞
主催者は20日、全面中止するとウェブサイト上で発表した。
理由について「予期せぬ形での拡散・報道により、個人的な誹謗(ひぼう)中傷なども多く見られたため、参加者の身の安全を考慮した結果、今回の企画においては全面中止とさせていただきます」としている。
イベントを巡っては、新型コロナウイルスの感染を広げるなどとしてツイッター上で批判が殺到していた。しかし、不安を訴える周辺住民や突然の開催に困惑する自治体関係者に対する説明や謝罪はなく、ツイッターに書き込まれた反対意見や疑問に直接答えるメッセージもなかった。
しかし一ヶ月ほど前から、日本全国でノーマスク集団が組織的に走っている光景は賞賛されている。
東京五輪の「希望の火」が25日、福島県から静かに…:聖火、希望込め静かに:時事ドットコム
第一走者「なでしこ」メンバーに大きな拍手…聖火リレー、福島をスタート : 東京オリンピック2020速報 : オリンピック・パラリンピック : 読売新聞オンライン
<速報>聖火リレー2日目第5区間・福島市で菊池桃子さんが聖火ランナー | 福島民報
雨の中、希望つなぎ快走 聖火リレー県内2日目:中日新聞Web
さすがに警護スタッフなどがマスクする姿なども確認できるが、しかしここまで集団でマスクをせずに走ったり*2、関係者が距離をつめている光景を肯定的に報じる記事が集まるとは思わなかった。
興味がなかったので、実際に聖火ランナーが走りはじめるまでは、マスクをしないにしても周囲から距離をとってひとりで走るのだろうと思っていた。感染が問題になるのは沿道の応援くらいで、そこはTV中継などで解決するのだろうと楽観視していた。もちろんスポンサーのスタッフがランナーの前後を走ることも知らなかった。
こうした官民連携のイベントこそ新型コロナ禍を軽視させかねないし、その象徴たる聖火ランナーそのものが茶番めいている。
*2:一応、ソーシャルディスタンスの2mはあけて走っているように見える写真もあるが。