法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』世界の要注意人物SP

南米国境警備隊は映画『ボーダーライン』を見返したばかりなので、胸に迫りつつも警備隊側への不信感もぬぐえなくて困る。
今回は国際橋で賄賂をわたそうとするベテラン密輸業者がいたが、はたしてカメラがないところでも同じように敢然と断ることができただろうか? 失礼と思いながらも想像せずにいられなかった。
さらに空港では敬虔なふるまいのシスターが怪しまれた。X線でバッグ内に怪しい包みが見つかったのだ。それはアルミ箔に包まれた札束で、聖職者のふりをした密輸業者かと疑われたが、問いあわせると実際にシスターだという。包みは大切な寄付金だから隠していただけで、申告せずとも問題ない金額におさまった。これも空港税関に賄賂などを要求されないために隠していたのではないか?と見てて感じずにいられなかった。


アメリカのさまざまな詐欺も紹介。カードをシャッフルする瞬間を袖口のカメラで高速撮影し、トイレに隠れた仲間とやりとりして情報をえて大勝ちする。大規模チームで行動して顔を特定させず、現在もつかまっていないというが、現在の通信技術ならトイレに撮影記録をもちこむ必要すらなさそう。
他にオイルショック時代に燃費が良いと称したモデルカーを見せて投資を引き出した女装詐欺師や、気象学の発達以前に薬品で降雨させると称して街から金を引き出した男など。洪水となった結果として賠償請求され、詐欺を告白した後者の経緯は記憶にあった。


中国のゴッホ贋作業者が、外国の取引先にさそわれて本物のゴッホ作品を見に行くドキュメンタリーも紹介。これはNHKBSの海外ドキュメンタリー紹介番組で短縮版が放映されたもののさらにダイジェスト版のようだ。
www6.nhk.or.jp
すでに全長版も映像ソフトや配信で購入できる。

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  • 発売日: 2019/05/10
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実のところドキュメンタリーは紹介記事を読んだだけ。ゴッホになりきって親近感すら語っていた職人だからこそ実物との差に愕然とする姿は映像で見てこそ印象深いものだった。自身の腕のおよばなさ、オリジナリティの欠落を痛感する姿は、逆に凄腕の職人として審美眼を育てていた結果にも見えた。