法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

中国批判声明に日本が参加拒否したという報道を、共同通信は信用できないと反発する人々は、実際に不参加な現実とどう折りあいをつけているのだろう?

香港への支配を法的に強化しようとする中国政府に対して、数ヶ国が共同で非難声明を出した。
中国、国家安全法を採択 香港は「自由の砦」と米英など批判 - BBCニュース

中国は28日、反体制活動を禁じる「香港国家安全法」の制定方針を全国人民代表大会全人代=国会に相当)で採択した。これに対し、アメリカやイギリス、オーストラリア、カナダは同日、「自由の砦(とりで)として繁栄してきた」香港の自由を脅かすことになると非難する共同声明を発表した。

この声明に日本が参加していない背景として、日本側が拒否したことを共同通信がつたえている。
日本、中国批判声明に参加拒否 香港安全法巡り、欧米は失望も | 共同通信

中国を厳しく批判する米国や英国などの共同声明に日本政府も参加を打診されたが、拒否していたことが6日分かった。複数の関係国当局者が明らかにした。中国と関係改善を目指す日本側は欧米諸国に追随しないことで配慮を示したが、米国など関係国の間では日本の対応に失望の声が出ている。

南アフリカ共和国などで、世界的にきびしく制裁された国家との関係をつづけたことがある日本。その良し悪しは別として*1、歴史をふりかえれば意外な態度ではない。


興味深いのが、日本不参加の動機を説明した共同通信記事に、誤報を疑うリプライがツイッターで多数あること。

あらゆる報道に対して誤っている可能性は念頭においてよいと思うが*2、日本政府が中国政府との対立を相対的にゆるめつづけていることと今回の記事は整合性がある。


たとえば中国国家主席習近平氏の4月訪日が断念されたのは3月5日のこと。WHOが緊急事態を宣言した1月31日のずっと後だ*3
習近平主席の国賓訪日延期 両政府、今秋以降で再調整へ:朝日新聞デジタル

菅義偉官房長官は同日の会見で「現下の最大の課題である新型(コロナ)ウイルス感染症の拡大防止を最優先する必要がある」と理由を説明。訪問時期については、「双方の都合の良い時期に行う」と述べるにとどめた。中国外務省の趙立堅副報道局長も同日の会見で「中日双方は、最も適切な時期、環境、雰囲気を確保し、申し分のない成功を収める必要があるとの考えで一致した」と語った。

会見で語られていたように、この時点では少なくとも予定延長であって、中止ではなかった。もちろん中国政府の民主化運動弾圧は以前からつづいていた。

*1:私個人は南アフリカ共和国への制裁に参加すべきだったと思うし、中国に対して日本単独でも非難声明を出すべきだったと思う。

*2:もちろんメディアや執筆者ごとに信用度は変わるだろうし、それは同じ執筆者でも立場や分野によって変わっていくものだが。

*3:新型肺炎、WHOが「緊急事態」を宣言:朝日新聞デジタル なお、パンデミック宣言は日本政府が断念を表明した後。