法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』世界はめでたいヤツらでいっぱいSP

今回は2時間SP。


娘の誕生日パーティーを盛大にいわう米国の文化は、以前にも紹介されたことがある。今回は兄にあきれられながら妹のために100万円を超える予算で巨大特注ケーキやオリジナルソングを発注。最終的に300万円を超える費用がかかったというが、ドキュメンタリーを見るかぎり出張中の父親は何も知らされていなさそうで……
「タトゥーを入れているだけなのに生きづらい」は、全身くまなくタトゥーやピアスを入れているため、引っ越しや恋愛に苦労する人々を紹介。頭からペンキをかぶったのかと勘違いされるほど顔面タトゥーだらけの男が登場したりする。
もし心身を傷つけることが止められないならカウンセリングが必要な気もするが、今回に登場した人々はけっこう穏健な性格のようで、止め時を失っただけという感じも強かった。ていねいに近所にあいさつすると、初見で驚かれつつ受け入れてもらえていることも興味深かった。あくまで個性的なファッションのひとつという感じか。
「いかれたロケットマン」は、地球平面説を信じる中年男性が、手作りロケットで宇宙を目指す姿を紹介。かつてショーで活躍したスタントマンとはいえ、さほど裕福ではなく家族とも別れ、今は手作りロケット制作者の協力者がいるくらい。
廃材をくみあわせた素人のロケットで、テストもせずに乗りこむ男性のマッドぶりが何よりも印象的。重傷を負ったりパラシュートをつけわすれたりしながら宇宙への飽くなきチャレンジをつづける姿を見ると、地球平面説のバカバカしさなど後景でしかない。
しかし今の米国には地球平面論者が多数いると聞いていたので、このロケットへの協力者どころか野次馬すらほとんどいないのは逆に意外だった。対比されるように紹介される民間宇宙ロケットの成功ぶりもふくめて、その孤独ぶりには哀愁がただよう。
男性が最終的に到達した500mという高さも、ちょっと高い所に登れば同じじゃないかと、当然のようにスタジオでツッコミを入れられる。実際、民間の旅客機でも高度10000mくらいを飛んでいるわけで、その高さなら水平線はゆるやかな円弧に見えるはずだ。
「おじいちゃんたちのボディビル挑戦」は、高齢でボディビルをつづけるイギリスの老人たちを紹介。TVアニメ『ダンベル何キロ持てる?』を連想させる題材だが、ボディビルの身体的な負担がよくわかる内容でもあった。
医者からストップをかけられながら、引退式で周囲にもてはやされて世界大会への予選出場を決めた老人が象徴的。本場米国にわたった世界大会でも、そもそも三人しか出場していなかったため三人入賞というオチ。