法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』今日も世界は謎だらけ! ミステリークイズSP

2時間SPだが、雑多な映像をよせあつめてクイズを出すという形式なので、面白くはあったがテーマの統一感には欠けていた。


「自然界の奇妙な現象&サバンナで起きた大量死の犯人は誰だ?」は、湖の魚の大量死や、サバンナの草食動物クーズーの大量死を紹介。前者は湖面が氷結したが例年と違って雪で日光がさえぎられず、光合成による酸素が増えすぎて魚の血管に気泡ができて血流が止まったという真相。後者は餌となるアカシアの樹が、爆発的に増殖したクーズーに対抗してタンニンを増やし、消化不良におちいらせたという真相だった。
「盗まれたファン・ゴッホ」は、2002年にオランダで盗まれたゴッホの絵画を2016年にとりもどす*1までを紹介。意外と早く実行犯にはたどりつけたものの、取引相手*2が死亡したり、逮捕しても口を割らなかったりして、絵画は行方不明のまま。イタリアでのマフィア大規模逮捕という別件から判明することに。


他に、ノンフィクション作家のアフロダイテ・ジョーンズが殺人事件の謎にせまる形式のドキュメンタリーを紹介。米国モンタナ州で女性が銃殺され、通報したパートナーの男性も顎から眉間まで撃ち抜かれた状態で発見された。ミステリアスな展開で興味を引こうとしていたが、銃声よりも残された弾痕が多いことや、女性の殺害時刻が通報より数時間前であることから、サスペンス的に考えると真相はあからさま。
予想通りにパートナーが真犯人で、頭を撃ちぬいても死なない方法を知っていて、自分を撃って偽装したという真相だった。ただ、銃撃に用いたのがライフルだったため、顎から銃をつきつけて撃つのは、自分でやるより他人がやるのが難しいという裁判における指摘はおもしろかった。紹介された写真も、なるほどひとりで相手を拘束しつつライフルを下からあてがうのは無理がある。

*1:盗難のゴッホ2作品、14年ぶり発見 イタリアのマフィア捜査で 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News

*2:ビール会社の社長誘拐にかかわっていた過去があると説明されたが、ひょっとして『ハイネケン 誘拐の代償』という映画になっている事件なのだろうか。