法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『HUGっと!プリキュア』第14話 はぎゅ〜!赤ちゃんスマイルめいっぱい!

野乃たち3人とルールーは、保育園で保育士体験をすることに。すると、何でも完璧にこなすルールーに薬師寺が対抗意識を燃やして……


志水淳児演出、なまためやすひろ作画監督で、絵作りはゆるめ。良くも悪くもアクションに比重をおいていない。
ただ、保育園という空間の見せかたは良かった。クレーマーをルールーだけが目撃する描写や、怪物の攻撃をルールーが防ぐ場面に、位置関係の矛盾を感じさせない。赤ん坊や幼い子供たちの多彩な行動も、そつなく映像化できていた。


物語の本筋は、薬師寺の意外な側面をふくめて、ルールーの個性をほりおこしていくというもの。
保育園の騒音に対するクレームを怪物化に利用した場面が、クレームをルールーが嫌ったという読みもできることが興味深い。それがクライマックスのマッチポンプ的な行動の伏線とも感じられる。
また、今回に初めて薬師寺の対抗意識があらわになったことについて、これまで野乃は格下に見られていたとつなげる会話も興味深かった。しかし、だとすると自称ライバルの一条蘭世*1は視界にも入っていなかったということに……
ただ、クレーマーが女性デザイナーだったり、保育士が全員女性だったりといった男女比の偏りは気になるが、女児視聴者に向けた物語と思うべきか。