法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『のび太の南海大冒険』+『天空の城ラピュタ』+『風立ちぬ』=『のび太の宝島』

余裕がないなかの一瞬の隙を利用して『映画ドラえもん のび太の宝島』を観てきたが、『のび太の南海大冒険』の要素は意外なほど薄かった。
大ヒット航海中!『映画ドラえもん のび太の宝島』公式サイト
くわしい感想は後日に上げるつもりだが、過去の『ドラえもん』のさまざまな描写を引用しつつ、全体としてクセがない。作品を通した印象は、不思議と映画ポケモンシリーズにも似ていた。
作画アニメとしてそこそこ楽しく、社会派テーマも適度に歯ごたえがあり、冒険活劇としては良かった。1990年代くらいの、やや古びた印象のあるメッセージ性を持ちつつ、現代的な視点が随所にある。


ただ、海賊というモチーフからアジール要素を引きだす展開が良かったのに、ミクロな家族のドラマに収束したのが惜しい。
それに関連して、クライマックスの展開が重たくて、絵として爽快感が弱かったのも少し残念だった。