法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『キミとアイドルプリキュア♪』第41話 心キュンキュン守ります!

 生徒会選挙が近づいてきた日のこと。甲斐ちよという二年生が、会長になってアイドルプリキュア研究会を廃止しようとしていることを紫雨こころ達は知る。成果を求める甲斐を研究会に呼んで、ファンブックやグッズを制作したり応援の練習をしていることを紫雨は説明する。しかし他者の応援は成果ではないと甲斐は切りすてる。会長には甲斐しか立候補しておらず、このままでは廃止が確実。そこで紫雨は自身も立候補して選挙を戦うことに。近くで戦うことで甲斐について知っていく紫雨は……


 稲葉央明と加藤陽一シリーズ構成の共同脚本で、シリーズで定期的にある生徒会選挙を描いた。
 プリキュア側が立候補して人気を集めつつ真面目なゲストキャラクターにゆずる結末だけなら前例は複数あるし*1、予定調和といってもいい。もともと他に候補者がなく、紫雨の立候補によって断念したキャラクターもいないので、あくまで撤退であって、いわゆる二馬力選挙ではない。
 しかし今作はもともと応援がテーマのひとつであること、そして候補者がそれぞれひとりで選挙について考えることで逆に周囲より互いを知っていくところは新しい。これまで研究会がアイドルを鑑賞するばかりで成果を視聴者に見せていないことは事実で、だから逆にファンブックを見せた時点て成果物として充分ではないかとも思ったが、第三者からの応援の意義がわからない人にそれをつたえる物語と理解できれば納得できる。
 すでに委員で実績をあげて応援する仲間がいること、他人を助けるために損をかぶる嘘をつくこと、そんな甲斐のキャラクターも長所短所が組みこまれていて悪くない。表面的には気が強そうで、紫雨に追いあげられただけで不安になり、敵の怪物の材料になってしまうほど内心が弱いところも、見ている途中は違和感があったが、ふりかえって考えると味わいがある。


 コンテは横内一樹で、作画監督が多数。マジックバスが請けた仕事のよう。原画に小林ゆかりや四分一節子がいる他、小澤和則や青木康哲の名前も。
 アクションシーンの途中から力が入っていて、特にキュアアイドルとキュアズキューンのダブルパンチからキュアキュンキュンのビーム攻撃あたりが目を引いた。土煙のエフェクト作画が良く、それに隠れて攻撃する作戦も映像でわかりやすい。