法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第48話 約束

鉄華団は地球にわたりをつけることに成功し、包囲さえ抜ければ命をつなげられる可能性を見いだす。
先に少人数が強引に包囲を突破し、残りは基地の地下ケーブルを通って逃げだす準備を始めるが……


マクギリスとの会話で改めて三日月のオルガへの信仰が描かれる。機械につながっていないと思うように動けない肉体*1も印象深くはあった。
しかしてっきり前回のオチは、ひとり脱出できていたマクギリスが鉄華団を見守る展開かと思っていたので*2、あっさり基地に戻ったマクギリスに拍子抜け。これまで都市や基地の位置関係をあまり見せてこなかったことが、包囲を抜けるという目的ができた今回の足を引っぱっている感があった。
MS戦闘で注意を引きつけて少人数なら脱出できるという展開も、ロボットアニメらしい見せ場ではあったし、それ単独ならば納得できる作戦だが……包囲側の策略が完全に情報を遮断してないと成立しないと後半で判明したことから考えると、なぜ複数の有力者が包囲をぬけられたのだろうかと不思議な気持ちに。


あと、今回の結末はここまでくれば展開としてありうる範囲だが、いつものようにメインキャラクターが死ぬ前の準備が多すぎて、死ぬ場面も長すぎて、好みではない。暗殺するまでは同じ描写でも、みじめに倒れた後の死体にダイアローグを淡々とかぶせたら、もっとドライな雰囲気になったろう。
一安心からの急下降で驚かせたかったのなら、いっそ地下ケーブルの出口に行ったら待伏せにあった……つまり地下ケーブルを通ってくる鉄華団本隊も危険……くらい絶望的な状況を見たかった。