GYAO!で『ガサラキ』が配信終了したのと入れかわるように、同スタッフによるオリジナルロボットアニメ『FLAG』が配信開始していた。以前にも1度配信していた記憶がある。
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00548/v12199/
もはや人型をしていない人型ロボットが活躍しそうでしなさそうで少し活躍する、全編フェイクドキュメンタリーのTVアニメ。写真を表現として組みこむことで、制作リソースが膨大になりつづけるアニメとは違う道を試みた。
あえて狭い視野で広い世界をながめて、静と動の呼吸で画面への興味を持続させ、じっくり盛りあげて、この表現手法でしかできないドラマを描ききった。
そして、ちょうど10年前に制作されたラノベ原作アニメでありながら、そのコンセプトの斬新さで超える最近のラノベアニメはいまだに見かけない*1。『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』が、もっとコンセプトを通すかたちで映像作品としてしあがっていれば良かったのだが。
ラノベアニメというくくりを外しても、TVアニメで追随できたのは『惡の華』くらいだろうか。以前にそんなエントリを書いたことがある。
『ニンジャスレイヤー』はトリガーではなくゴンゾでアニメ化してほしかった - 法華狼の日記
つづけることで独自性を出すにしても、フェイクドキュメンタリーの『FLAG』やロトスコープの『惡の華』くらい趣向を徹底しないと、第1話の話題作りだけで終わってしまいかねない。
実のところ『FLAG』も好事家が知るだけの作品であり、『惡の華』も話題性は放映期間にとどまったことは事実だが、それでも技術的な試みやスタッフワークとして後続を生みだした。
