法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Go!プリンセスプリキュア』第23話 ず〜っと一緒!私たち4人でプリンセスプリキュア!

作画監督は爲我井克美と上野ケン。前半が頭身高めで整っていたのは、爲我井作監の仕事だろうか。後半のアクションもしっかり動かしていたし、必殺技バンクもひさしぶりに連発すると豪華に見える。


物語もまずまず。香村純子脚本だが、別回で描かれた人物や場所や記憶を引いて、きちんと連続ストーリーを展開している。しっかりシリーズ構成されているのだろう。
単発エピソードとしては、シリアスにふるまおうとして空回りするトワ王女で、文明文化の違いをコメディとして表現する。『ドラえもん』の「二十世紀のおとのさま」を思い出す行動は、どこまでも真面目だからこそ笑えるし、学ぶ機会を奪われたトワの苦しみもわかる。
たがいを受けとめてプリキュアが抱きあう描写はシリーズの通例だが、一般人の七瀬が目撃しているのが良いアクセント。今回のサブタイトルから考えても、どこかで心が闇にとらわれる展開が来そう。


ただ結末で学園長の正体を明かす場面は、すでに視聴者に知られていてサプライズは少ないし、全員を驚かせずに温度差を描いてほしかった。特に海藤は、業務で顔をあわせているのが自然な立場だし、いっそ学園長といっしょに部屋で待っていても良かったか。
あと、留守をまかされて増長する敵幹部ロックを見ていて『鳥人戦隊ジェットマン』の少年幹部トランを思い出していたら、同じように青年形態へ変身したという……