法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『魔法つかいプリキュア!』第6話 特訓!魔法の杖!先生はリコのお姉ちゃん!?

前回の教官の腰痛を受けて、今回は臨時で教育実習生が教える。その女性リズは、リコが憧れながら疎遠となっている姉だった。
さっそくイメージした形に水を維持する実技がはじまるが、あいかわらずうまくいかないリコは逃げ出して……


上野ケン作画監督で、期待通りの可愛らしさと華やかさ。芝田浩樹演出回らしく、戦闘よりも日常に見どころがある。特に中盤に魔法のミスで爆発する場面の前後が良かった。
それゆえ、爲我井克美が今回も総作画監督としてクレジットされている意味がよくわからない。クローズアップでの首の長さで絵柄が出ているかなとは思うのだが。


脚本は村山功連続登板が終わって、山下憲一。しかし良くも悪くも連続性が高い。前回の実習を受けて物語が動きだす一方で、早くもリコの挫折とみらいのはげましがパターン化されてきた。作画の良さとキャラクターの可愛らしさに助けられていて楽しいエピソードではあったし、ペンダントという中心的なアイテムで物語を閉じる構成もよくできてはいるのだが。
あと、あいかわらず敵の攻撃にまったく脈絡がない。今作は魔法世界の描写と、実習の試行錯誤だけで尺をつかってしまうためか。たとえば『おジャ魔女どれみ』シリーズのように、怪物化は敵幹部の攻撃ではなく何かしらの呪いによるものという設定でも良かったのでは。