法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

あまりにもひどい文章を読んでいると真顔になるしかないことがある

防衛機制の一種だとは思うが、読売新聞編集局による『徹底検証 朝日「慰安婦」報道』を読みながら何度も真顔になるしかなかった。
紙面で論文を曲解された永井和教授の返信を引用していたり*1、近年の読売新聞の誤報としてips細胞報道をとりあげていたり*2、いくつか評価しても良さそうな部分もありつつ、予想よりも薄っぺらすぎて批判する価値を感じないほどだった。


あまりのひどさに評判を見たところ、サトぽん氏のAmazonレビューが簡潔にして当を得ている。レビューとしては長文とはいえ、この短い文章で大きな誤りはほとんど指摘できているのが凄い。
本年最大の「珍書」かもしれない
もちろん言及されていない問題点もあるので、いずれ私も批判エントリをあげる予定。特に西岡力氏のコメントは興味深いものがあった。

*1:http://ianhu.g.hatena.ne.jp/nagaikazu/20140901のこと。とはいえ、永井教授に返信で批判されたこと等は掲載されていないし、あいかわらず論文の位置づけは曲解という他ない。このことは、すでにApeman氏から指摘されている。http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20141021/p1

*2:この誤報で読売新聞は朝日新聞に強く批判された関係がある。http://www.magazine9.jp/shibata/121031/