法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『烈車戦隊トッキュウジャー』第45駅 君が去ったホーム

ひとりだけが他のトッキュウジャーと離れて孤独な戦いに向かう。実際は仲間が多くても孤独に戦うイメージが負わされている仮面ライダーと違って、5人前後で協力することが前提のスーパー戦隊だからこそ、孤独が際立つ。
そして他のトッキュウジャーは、1号との別離を拒絶するように駅のホームを走る。よくある描写だが、列車をモチーフにした作品らしさがあるし、記憶を失い姿も変わってしまう情景でオリジナリティにつなげている。


一方、ゼットと1号の対決は、期待以上には盛り上がらなかった。1号の闇化は予告で明かされていたし、ふたりの関係はもっと複雑なものと予想していたので。今回は決着すらついていないし、あくまで前哨戦という位置づけなのはわかるが。
グリッタの最期も、どちらともとれる描写にとどまっている。復讐心など全く持っていないという、菩薩のようなグリッタの人物像は良かったからこそ、中途半端な結末にはしてほしくない。