法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『烈車戦隊トッキュウジャー』第27駅 新たな力を

カゼをひいて性格が変わってしまった1号。車掌にわたされた新アイテムで変身しようとするも、イマジネーションが不足しているのか失敗してしまう。
しかたなく6号もシャドーラインに突入、トッキュウジャーの集合を補佐しながら、シャドー怪人形に戻って戦うはめになる。


折り返し地点らしく、シャドータウンへの2度目の突入イベントにくわえ、新幹部モルクと1号パワーアップアイテムが登場。さらに列車紹介EDが6号も参加するかたちで復活。
誰も動いていない白昼の住宅街。撤退するトッキュウジャーは離ればなれになってしまう。広々としたゴーストタウン状態の街を、薄く影を落とすように撮影し*1、ちょっとホラー映画を感じさせた。最近のスーパー戦隊でやらなくなった真夏の怪談シリーズっぽさがある。
変身がすぐ解除されることを知らなかった第24駅*2と違って、今回は乗り換え設定を最初から活用。敵と戦うのが1人だけなので制御しやすいのか、アクション演出のカメラワークが素晴らしい。あまりカットを割ることなく、被写体の動きを縦横無尽に追いかける。
新幹部モルクが皇帝ゼットを育てた婆やなのは予想通りだが、ここで説教する展開も少し意外。これまで圧倒的に強いキャラクターとしてゼットが演出されてきただけに、さらなる高みを現段階で目指させようとするとは思わなかった。
そしてパワーアップする1号。静止した街角に残された名も無き子供のイマジネーションに助けられ、自らのイマジネーションを復活させる展開が美しい。その文字通り火花散るアクションで敵怪人を蹴散らし、皇帝ゼットに比類する力を発揮する。前半のストレスたまる状況を、一挙に開放する爽快感があった。

*1:撮影時の照明演出なのか、撮影したデータにアフターエフェクトをかけたのか、無知なので判別できない。

*2:感想はこちら。http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20140817/1408311412