温泉に行ったところ、休息場所の書籍棚で貸し出していたので既刊の2巻まで目を通してみた。のぼせた頭で読んだ感想になるが、湯上がりにマットで寝ころびながら読む時、これほど向いている漫画も滅多にないだろう。
グルメ漫画とも料理漫画とも違い、さびしくもぐうたらな生活漫画という印象が強い。カロリーたっぷりの一人飯を楽しむ描写は、どちらかというとアクセント。どれほど主人公が美味しそうに食べていても、それほど食べてみたいという気にならない。他人が楽しく食べている風景そのものが楽しい、そういう漫画。
あと、2巻終盤に表面化した子供のいない夫婦生活については、友人の出産を迷わず祝福しつつ、神聖視したり必然視したりしない節度が良かった。
