草サッカーの監督を、ゴン中山が演じる。だみ声なのはいいとして、もっとフィールドのように声をはってほしかったな。脚本は大場小ゆりで、作画監督は稲上晃と、芸能人ゲスト回らしくスタッフには力が入っている。
そしてサッカー描写は意外と良くて、予想していたより止め絵が少ない。それらしく一進一退の攻防を演出できていた。フィールドにおけるフォーチュンとプリンセスの衝突もまずまず。結末で、プリキュア戦で連携したことで距離が縮まり、正体も明かしてもらったのに、フォーチュンがプリンセスにだけは見向きしない徹底ぶりも良かった。
ただ、プリキュア時に連携しようとする描写は、あまりうまくなかったと思う。プリキュア個々の位置関係がわかりにくいし、ややカット割りのテンポが遅いし、作戦目的が明瞭でないし。ストーリー段階からどのような連携を見せるかということを決めこんでおかないと、演出段階から説得力を出すことが難しいということかも。
10周年挨拶はキュアエース。登場から仲間に心を許すまでが長かったことでの登板だろうか。決めポーズからのOPへの移行もうまく、見たい描写をおおむね押さえていた。
