法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』第9話 消えたスパイダーマン

マーベルコミックのヒーローが勢ぞろいするシリーズの一環として、東映アニメーションがキッズ向けTVアニメ化した作品。ヒーロー集団と複数のヴィランが小型ディスク化して、デジモンのように子供たちとパートナーを組む。
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00667/v09543/
いかにも海外向け作品らしく、ひねりすぎないていねいな物語は悪くない。
特に、ヒーロー集団のディスク化に巻きこまれなかったおかげで、トリックスターとして活躍するスパイダーマンが良い。勢力図が固定されずに変化しつづけるし、異なる立場と対比されることでヒーロー集団の印象も埋没しない。


ただし海外から予算が来ているだろうに、いまひとつ映像はパッとしない。第8話の舘直樹作画監督回すら、作画が面白くなかった。良かったのは初回のアバンタイトルのみ。
しかし今回は良かった。前半の船上戦で滑らかなアニメートがたっぷり楽しめる。エフェクトの特徴から見ても、志田直俊が作画したのだろう。

さらにスパイダーマンがいいところをかっさらった後、敵の目を逃れて日本へと向かう。そこに登場するニンジャ屋敷。なぞの能面。
そして登場する銀の鎧、シルバーサムライ。声優はOPED主題歌を担当している西川貴教


アクション物として楽しませ、ヒーロー作品らしい一段落を描いた後、強烈なネタをぶちかまして次回へつづく。
連続TVアニメのひとつの理想形があった。