法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『烈車戦隊トッキュウジャー』第13駅 走れ消火器

これまで連続していた小林靖子脚本は中断し、今回と次回は大和屋暁脚本。そのためか1号の言動に違和感があった。
これまでの1号は、イマジネーションを重視しつつも、みんなを引っぱっていこうとして、コミュニケーションを重視していた。今回は異常な行動で正解にたどりつくため周囲が理解できないという、よくあるキャラクターでしかない。微妙な違いだが、敵に精神操作されている可能性すら感じてしまった。


ちなみに公式サイトを読むと、こうした違和感を公式側も自覚していたらしい。
烈車戦隊トッキュウジャー 第13駅『走れ消火器』|東映[テレビ]

 小林さんとは一味違う脚本(恐るべし浦沢門下!)で、各キャラクターの新たな一面を引っ張り出していただきました(台本を読んだレギュラー5人は色々と悩んでたようでしたが)。
 脚本家によって、物語とキャラクターに振れ幅があり、遊び心が膨らんでいくのも戦隊シリーズの一つの醍醐味です(その分、現場やキャストは大変なわけですが)。11,12話で一つの山場を迎えましたが、13話以降も飽きさせませんよー。恐るべし浦沢門下!とツッコみながら、楽しんでいただければと思います。

きちんと以降のエピソードで反映してくれるなら、たしかに「新しい一面」が切り開かれたと感じることができるかもしれない。しかし残念ながら今回だけでいうと、キャラクターがぶれているだけにしか感じられなかった。
もちろん現実には同一人物が同一状況で異なる反応をすることはよくあるが、物語としては一定の一貫性がほしいところ。あくまで同じ人格が、異なる状況に出会うことで予想外の反応をして、しかし矛盾を感じさせない、そういう描写にしてほしかった。