その年ごとに最高視聴率をあげたエピソードを三択から選ばせる、2時間SP。
「アニメ1位年鑑」そのものが新企画という情報もあったので、通常回でも今後に紹介しつづけていくのかもしれない。
先日の、一般人から統計をとっただけの意外性がまったくないフジテレビのアニメ特別番組よりは良かった。最近の懐かしアニメではとりあげられにくい、当時の流行作や人気作品の続編、他の時間帯等のからみでたまたま高視聴率になったようなエピソードばかり登場。
評価がかたまった名エピソードではなく、人気作品ではあっても特に注目されないような細かなエピソードばかり画面に流れて、司会者とタレントの話題もいつもよりはずんで見えた。
放送開始したその年で最も視聴率が高い作品という基準なので、コンスタントに高視聴率な長期ファミリーアニメがランキングを占拠することもない。
もちろん、現在とは断絶があるとはいえ、やはり当時に視聴者の多かった番組なので、作品選択まで意外性があるとはいいきれなかった。
視聴率であれアンケートであれ、広い層から支持を集めてランクインするような作品は、質よりも知名度が左右する。知名度が高い作品のランキングを見ていっても、新たな知見がえられることは滅多にない。そもそも誰でも知っているような新鮮味のない作品のランキングだからだ。
これが料理番組などならば、料理人や評論家といった専門家や、流行しかけているとされる未知の料理や、マニアがつどうような場所で情報を集めていくものだろう。
だから同じテレビ朝日の番組でも、『マツコ&有吉の怒り新党』の「新・3大〇〇調査会」コーナーのように、知名度のない作品やエピソードを、ひとつのテーマにしぼって見せていくほうが面白い。
