法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『マギ』第11話 新たなる来訪者

危険をおかしてでも主人公側に情報を流していた人物が、けして美男子でも勇敢でもないところは好印象。
以前にひっかかった紙幣については、中華をモデルにした煌帝国の権威あってのものと描写され、他の国では銀と交換できる証書があるという国家ごとの差異も説明された。薄っぺらな存在と感じる作中の人々の意識も描かれ、今回で物語上の意味があったとはっきりわかった。
また、台詞や独白において、その世界のものと感じられない表現が使われることについては、翻訳や意訳した結果と好意的に考えることにしている。しているが……さすがに「人権」という表現を使うのは、雰囲気が壊れるのでやめてほしかった。子供向けにわかりやすい表現を選んだことも理解できるが、せめて「市民権」ではいけなかったのか。あるいは、今エピソード前半のスラム街描写を受けて「居住権」にするとか、市民に重税をかして子供の「身売り」を奨励する描写にするとか、他の説明はできなかったのか。いずれ「人権」についても説明があるかもしれないが、現状では納得しづらい。