法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

自民党の人材不足が加速している

安倍晋三総裁就任にともなってか、10月25日に自民党のシャドウ・キャビネットが更新された。あまりの選抜内容に、はてなブックマークでも批判をあびている*1
大臣・副大臣・政務官 | 議員・役員情報 | 自由民主党

この本格的なシャドウ・キャビネットは、明日(あす)にでも今の内閣に変わって政権を担当することができます。

法務大臣稲田朋美議員、拉致問題担当や国家公安委員会山谷えり子議員が長をつとめ、佐藤正久議員が防衛副大臣片山さつき議員が経済産業副大臣。実に悪夢のような面々が名を連ねている。
たとえば稲田議員は、日本軍が起こした戦争犯罪について、名誉毀損されたという訴訟を煽り、敗訴を続けている*2。しかも訴訟を自著で政治利用し、勝手に写真を使ったため、依頼人であるはずの原告側から懲戒請求を受けた*3
また、片山議員は、最近では生活保護の「不正請求」を批判することで名を売ったわけで、日本の経済をどのようにして上向かせるのか、想像すると恐ろしくてならない。ツイッター2ちゃんねるまとめブログを応援したかと思えば、先日は下記の意味不明なツイートをつぶやいて話題となった。

せめて他派閥の有力者を入れれば、少しは見られる内容になると思うのだが、素人目には安倍総裁色に染まりきったようにしか見えない。


ちなみに、個人的な興味から、自民党のシャドウ・キャビネットは定期的に追っていた。
このシャドウ・キャビネットは「明日(あす)にでも今の内閣に変わって政権を担当することができます」と自称している。
はてなブックマーク - 忘れていた拉致担当をあわてて追加 自民「影の内閣」正式発足 - MSN産経ニュース
しかし上記のように、発足直後に拉致問題担当を忘れていたことが判明し、産経新聞記事になっていたことでも印象深い。
そして谷垣禎一総裁の時点でも、稲田議員や山谷議員は名前を出していた。
自民党の人材不足を痛感する - 法華狼の日記
しかし、それでも副大臣や副長官にとどまっていた。野党第一党を続けたまま、はっきりと自民党の状況は悪化している。


もちろん、自民党が単独で政権をとることは困難だろうし、今回のようなシャドウ・キャビネットがそのまま誕生することは考えにくい。
きっと党内政治の結果ではなく、こういう政治家を集めてみせれば人気が取れると考えて選抜したのだ。そう考えると、より問題が根深いともいえるのだが。

*1:http://b.hatena.ne.jp/entry/www.jimin.jp/member/s_cabinet/index.html

*2:映画『靖国』がらみでは、シャドウ・キャビネット環境副大臣有村治子議員も協調して動いていた。

*3:http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-4.html