法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』走れ!流しそうめん/10分おくれのエスパー

アニメオリジナルの前半と、原作ありの後半。


Aパートは、はるか遠くまでそうめんを流せる「スーパー流しそうめん」という秘密道具を使って、スネ夫に対抗しようとしたり、しずちゃん流しそうめんを送ろうと奮闘する。
本来は風情を楽しむための流しそうめんで、新幹線で移動中のしずちゃんへそうめんを食べさせるため苦労する本末転倒ぶりが半端ない。主人公が勝手に暴走して自滅するだけのコメディは好きではないので*1、あまり楽しめなかった。
ちなみに、下記ブログの集計によると、今回がリニューアル後で500話目という。記念すべき話数にしては、色々と首をかしげる内容だった。しずちゃんが珍しく優しかったくらいかな。
http://blogs.yahoo.co.jp/kou_tomo_tisa/9371745.html


Bパートは、超能力を訓練する秘密道具が登場するが、中途半端な能力を手に入れただけで失ってしまう。物語の中核は、サブタイトル通り10分遅れで超能力が発動することによるコメディ。
原作そのままでは尺が足りないが、もともとの構成が緻密なので、前半までアニメオリジナル要素はほとんどなし。しずちゃんが罠にかかるオチだったところから、のび太しずちゃんを守るため自らの罠にかかり、アニメオリジナル展開へ移行する。先生を少し巻き込んだりした後、意図せずジャイアン達を強盗から救って終わり。まあ意図せずヒーローとなる話は原作でもけっこうあるので、これはこれで異なるテーマなりに違和感なし。
あと、原作とアニメの構成を比べて気づいたが、原作はギャグとしてはシンプルだったんだね。のび太ジャイアンへ復讐しようとして、しずちゃんを巻き込んでしまい、その規模がどんどん大きくなるという天丼構成で笑わせている。

*1:自滅する流れに説得力や皮肉があるシリアスな物語ならば嫌いではないが。