ミューセルというXラウンダー能力を発揮できるヘルメットをめぐる悲喜こもごも。
超常能力を欲するアセムに、そのままで成長すればいいと伝える展開のため、名前と顔のある敵をあっさりウルフに殺させる容赦のなさが凄い。過去のガンダムシリーズの倫理観と違うというか、戦闘能力がゲームのレベル上げと同じような意味あいを持っていて、あまり戦闘すること自体の正しさは疑われない。一応、今回に整備士まわりでそのような台詞もあったが、主人公の聞いていない閉じた場面にすぎない。Xラウンダーにしても、ニュータイプのような物語におけるテーマを背負わされたりはしない、ただの戦闘技術としてあつかわれている。
技量で先読み能力を超えられるという描写に説得力を与えるため、敵との殺陣はしっかりしていた。作画はいい。