法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダムAGE』第42話 壮絶 トリプルガンダム

Xラウンダーの超常能力を利用して遠隔操作する兵器を、超常能力の暴走で敵味方の別なく制御下におさめて周囲を攻撃するという展開は珍しく、楽しめた*1。唐突に登場したキャラクターのわりに、全てを圧倒する戦闘力に映像として説得力が出る。
しかし、Xラウンダーも接近すると暴走の影響を受け、実際にキオが苦しんでいる描写から、ここでアセムがXラウンダーではないという設定が活用されると思えば……普通にフリットが撃墜して、もったいない。結局アセムがここにいる意味がなくなったし、Xラウンダーが近づけないという描写も意味がなくなる。
それでいて、ジラードが戦死した後の幻覚的な風景で、ゼハートが語りかけるという……重要な位置づけにしたいならば、やはり前々から登場させておくべきだったろう。


あと、裏切り者の醜態そのものは好きな部類の描写なのだが、これもジラード描写が尺不足に苦しんでいるところで、二重三重の裏切りを唐突に見せるべきとは思えない。両方をじっくり描けば、一貫した復讐心と姑息な利己主義という正反対の理由で同じように裏切るという、好対照なキャラクターとなったかもしれないが。

*1:最近にOVA機動戦士ガンダムUC』第三巻ですでに映像化されているはずだが、まだ第一巻しか見ていない。