アイドルヒーローをアイドル歌手の踏み台としか考えていないブルーローズが、少しヒーローという仕事に意味を見いだす話。しかし、はっきりヒーローという生き方を最優先したわけではないので、あまり爽快感はなかった。ただ、今回だけでヒーロー全肯定にいたらなかったのは、たぶんに意図的なのだろうと思う。
アクション作画は良いがキャラクター修正が甘かったこともあり、ブルーローズが主役という印象はない。あくまで主人公を中心とした群像劇において、対照的にスポットが当たったという印象。ヒーローという生き方に真摯にとりくんでいるかのようで、実は反感を持った一般人と同じことをしていた主人公の虎徹に少女がふりまわされる話としての面白味が強かった。
コンテは北村真咲。アクションシーンは見所が多かったと思うが、作画枚数を使ったピアノ演奏がリソース配分のわりに効果的と思えなかった。リアルに動かそうとがんばったことで、逆に力不足と感じられた。前回のCパートのように、ただ舞台で歌うだけで良かったと思う。
