法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

自衛隊に広がる田母神領域

自衛隊を暴力装置と呼ぶことが失礼だとして、警察は暴力装置と呼んでいいの? - 法華狼の日記で引用したように、石破茂議員は自身が「暴力装置」という言葉を使った過去について「国会において、自衛隊を、名指ししたものではありません」と釈明した。
しかし先日にマックス・ウェーバーが暴力革命を是としていたとツイートして訂正する羽目になった*1自衛官佐藤正久議員が、今度は国会外における言葉の使用すら問題視するツイートを行った。

書籍において自衛隊暴力装置にふくめた石破議員は、今度はどう釈明するべきだろうか。


この佐藤議員は自衛官時代、イラク戦争における駆けつけ警護の意図を表明したことでも知られている。
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そして別件で日本共産党サイトを検索していた時、このような記事を見つけた。
佐藤正久自民議員に献金/自衛隊 現職幹部が支える構図/田母神氏

 「日本は侵略国家ではない」などとする懸賞論文を投稿し更迭された田母神俊雄・前航空幕僚長ら陸海空の幹部自衛官が昨年、元一等陸佐で、イラク派兵の先遣隊長を務めた佐藤正久参院議員(自民党)の資金管理団体献金をしていたことがわかりました。元幹部自衛官の議員を、現職幹部がこぞって支えている構図です。

 佐藤議員は二〇〇七年七月に初当選。資金管理団体「さとう正久を支える会」の政治資金収支報告書(二〇〇七年分)によると、田母神氏が同年六月七日に十万円を、折木良一・陸上幕僚長が翌八日に八万円を献金。職業は「公務員」となっています。一等海佐一等陸佐ら幹部自衛官五人とみられる名前もあります。

 自衛隊法は自衛隊員の政治的行為を禁止しています。同法施行令は政治的行為を「寄付金その他の利益を提供し…隊員の地位に関して何らかの利益を得、もしくは得ようと企てること」「政治的目的のために公私の影響力を利用すること」などと定義しています。

 防衛省自衛官献金について「政治的行為ではなく個人的な行為。影響力の行使につながることはありえず、職務の政治的中立性を損なうことはない」と説明。佐藤議員の事務所も「法的に問題はない」としています。

事務所のコメントをとっているところから考えて、まず報道は事実と見ていいだろう。
自衛隊陸自や海自、空自でそれぞれ性格が異なっていて対立することもあるとはいうが、このようなところで元航空幕僚長田母神俊雄氏と、元陸上自衛隊幹部学校主任教官の佐藤議員に繋がりがあった。
寄付金としては小額なので即座に関係性が深いとはいえないし、法的な問題とまではならなかったようだが、一つの情報として記憶しておきたい。