filinion氏自身による追記で、論理的な弱さが明らかになったと思うが、念のため指摘しておく*1。
朝鮮学校を政治利用しようとする右や左の皆さんへ。（追記あり） - 小学校笑いぐさ日記
だから、そういう学校は、現状はどうあれ、仮に普通の高校生並みの能力を持った生徒が入学してきた場合には、ちゃんと高校並みの授業を行う機能を具えているはずだ、と思うのです。
翻って、朝鮮学校はどうか。
ひょっとして、子どもの能力がどうであれ、そもそも“高校相当”の教育を行う意思も能力もないんじゃないのか？
……という点を懸念しているのです。*5
*5：朝鮮学校に通ったわけでもないのに疑うとは何事か、というご意見もあるでしょうが、普通の教育機関は常時そういう疑いをかけられて、その疑念を晴らし続けながら運営してるわけですから……。
「はずだ、と思うのです」という観測が疑念を晴らし続けていることにあたるのなら、カリキュラムを提示した朝鮮学校も充分に疑念を晴らし続けていることになるだろう。基準をそろえることを重視するなら、日本の高校に対する基準と同じ程度で充分になるはずだから。
「……朝鮮学校って、ちゃんと高校並みの授業が出来るの？」
に対して、
「日本の高校だってレベルの低いところがあるじゃないか！」
というのは若干筋の違う反論であろう、と私は思います。
いや、そこは無償化が決められる最低基準として日本の高校が持ち出されるなら、朝鮮学校が最低基準を満たすことは容易という話だろう。「一円玉…五円玉…十円玉…一円玉…十円玉。はい、これ全部でいくら？」という授業でも無償化されるというのだから。
ここで「そういう学校は、現状はどうあれ、仮に普通の高校生並みの能力を持った生徒が入学してきた場合には、ちゃんと高校並みの授業を行う機能を具えているはず」という仮定の話は関係がない。そもそもfilinion氏は最初の結論として「子どものことを考えろよお前ら。本当に」と語っていた。ならば、重要なのは学校がどれほどの教育能力を備えているかではなく、実際に子どもがどのような学力をえたかが基準となるはずだろう。
カリキュラムを見るだけでは駄目だが、「一円玉…五円玉…十円玉…一円玉…十円玉。はい、これ全部でいくら？」という程度の学力を学生が備えていることさえ確認できれば朝鮮学校は無償化されるべき……filinion氏の理屈に従えば、このような結論になる。
