「第45話の14分ほどで登場する敵集団の携帯型通信装置が、折りたたんだ状態からパカッと開いて通信を始めるデザインで、まるで現代の携帯電話のようだった」
「それだけ？」
「……それだけ」
「実際に見たら、通信装置に口をつけずに会話してるじゃん。秘密のアッコちゃんコンパクトみたいな意識でデザインされてるんじゃないの？」
「……かもしれない」
「ちなみに、作画は沖浦啓之*1が実質作画監督だった第46話は、たいしたことがなかった」
「それ以前の回で担当した原画は素晴らしかったのにな」
「だってメカが登場するのは解体シーンくらいで、ロボット戦がないんだよ！」
「クレジット上の初作画監督である最終回も、背景動画前後が良かったくらいだな。映画『踊る大捜査線 THE MOVIE』を思わせる脱力オチは娯楽作品としてある意味で素晴らしかったが……」
「比べると、最終回一個前の第50話こそ、田村英樹と山下将仁と合田浩章と伊藤浩二と市川吉幸が原画で、お祭り感覚があったよ。動画もすごい、大平晋也」
「そっちはそっちで人間同士の決闘は丸々バンクだがな」
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