ドラミちゃん誕生日を記念し、やや連続性ある*1アニメオリジナルストーリーが二編。
Aパートは、ドラミとドラえもんのポケットを取り違えてしまうという、映像作品では定石的といっていい導入。最後はポケットを取り違えたドラえもんの粗忽さが責められるが、ポケットの模様が無いことに気づかないドラミも相当なもの。しかし、この粗忽なドラミは原作初期の乱暴さを思い出させ、奇妙に懐かしかった。新生ドラえもんはスラップスティックな展開が合っている。
Bパートは、久しぶりの安藤敏彦コンテ演出だが、ドラえもんとドラミの兄妹愛を描き、あまり笑いはない。ドラミの好物メロンパンを買おうとして行列に並ぶだけの導入から、時間いっぱい物語を保たせたのはたいしたもの。
笑えるAパートに対し、悪者のいないBパートという塩梅も後味が良かった。
*1:ドラミの好物がメロンパンであるというBパートに必要な設定説明を、Aパートに入れていた。