前半は久しぶりの安藤敏彦コンテ演出。過剰さが持ち味な演出家だが、今回はおとなしい。ベテランらしい巧さがうるさくない程度に出ていたが、少し期待外れだ。。
原作からの変更点として、各レギュラーの思考をコピーしたロボットが、より多く活躍している。序盤で退場したドラえもんロボットがオチをつとめたり、しずかロボットと出木杉ロボットの関係にのび太が嫉妬したり……レギュラーキャラをデフォルメした存在としてロボットを扱っていた原作の面白味を、ていねいに増幅していた。
予想外に面白かったのが後半。極端なクローズアップとロングショットを使い分け、真上から見下ろす超俯瞰のカメラ位置もあり*1、映像的な実験が多い。妄想場面も演出過剰で、「キラッ☆」のような演出まである。江島泰男コンテ回は今後も注目。
物語は原作を踏襲していたが、美少女ゲストキャラクターに目移りする展開のため、画面がいつもより華やいでいる。物語から要求される分だけ作画も整っており*2、存分に楽しめた。
