今週も、ひみつ道具クイズの演出や作画が面白い。クイズのために新規作画を用いるようになり、短時間で道具を印象づけるためにか、アニメとしてよく動く。
本編は、桜井作画監督らしく荒い作画修正だったが、スネ夫が原始人に攻め立てられてカメラを使うAパート後半等の動きは悪くなかった。
ストーリーは、前半で原作通りに原始時代を満喫。しかし後半からは、原作と異なり原始人が登場し、あがめたてまつられるスネ夫と皆が反目し和解するという、異なる主題になっている。原始人にあがめられるという状況は、原作『ドラえもん』の別の話にあり、今回はアニメオリジナルというより別々の原作話をミックスした感じだ。
ちなみに本来の原作では、原始時代に取り残された主人公達が厳しい自然環境へ直面し、現代にもいいところが多かったと思うようになる。安易な過去礼賛に批判的な視線を持つようになる内容だった。どちらが好きかというと、相対的な視線を読者に持たせる原作を取るかな。
