法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『コードギアス 反逆のルルーシュR2』第11話 想いの力

色々と言いたいことがないでもないが、抑圧されていた人々が一斉蜂起する展開は好み。宦官達との会話を宣伝材料として使うのは予想通りすぎたので、互いに相手の言質を取ろうと舌戦をくりひろげて主人公が勝利するとか、外部と通信困難な状況から機転をきかせて映像を送ったとか、もう一ひねり欲しかったくらい。
一方で学園描写はリアリティレベルを下げる一方なのは悩むところ。年齢から性別まで異なる人間が学園生活を送って親しい友人にも気づかれない変装が可能なら、正体を隠すことがかなり安易になってしまう。もともと市井に生きる人々は個別の存在感が少ない作品だが、メインキャラクターも記憶や顔を自由に変えられるとなると、固有の存在感が限りなく軽くなってしまうわけだが……かなり展開が早い作品だけに、キャラクターの持つ固有性はドラマに関わらない限り固定しておくべきではないだろうか。


映像関係では、いつもより気持ちメカ作画に量感があった。仲盛文*1がメカ作画監督に入っていたためかな。
爆発エフェクトは巧いし、板野サーカス風味な空中戦も短時間ながら楽しめた。

*1:映画『機動戦士Zガンダム』の新規作画におけるメカ作画監督