法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

安田好弘弁護士は懲戒されず

もともと二審の弁護人が降りる意志を持っていたため、安田弁護士が入らなければ欠席するより最高裁が延びた可能性すら高い。そして安田弁護士が声をかけて弁護士を集め、集中審理で差し戻し審が迅速化されたことを思えば、妥当な結果だろう。
足立弁護士が懲戒されなかったことから考えても、予想された結果ではある。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07122205.htm

 山口県光市の母子殺害事件で殺人罪などに問われた元少年の弁護士2人が昨年3月、最高裁の弁論を欠席し、遺族から懲戒請求されていた問題で、第2東京弁護士会が主任弁護人の安田好弘弁護士(60)について「懲戒しない」とする決定をしていたことが分かった。決定は20日付。

 安田弁護士らは元少年の上告審の弁護人に就任したが、昨年3月14日、裁判員制度の模擬裁判のリハーサルに参加することや、事件記録の検討に時間が必要なことなどを理由に、最高裁の弁論を欠席した。遺族の本村洋さん(31)は、弁論欠席は訴訟遅延行為だとして、所属する弁護士会懲戒請求していた。

 関係者によると、第2東京弁護士会の綱紀委員会は「模擬裁判のリハーサルと重なることを欠席の理由の一つにしたのは妥当ではなかった」としながらも、「被告の権利を守るため、やむを得ず欠席したもので、引き延ばしなどの不当な目的はなかった」と議決。これを受け、同弁護士会は懲戒せずの決定を下した。

 本村さんは、「弁護士会に襟を正してもらいたいと思って懲戒請求したが、免罪符を与えたような決定で残念。内容をよくみて納得できなければ、日本弁護士連合会に異議を申し立てたい」と話している。

また、勘違いしている人が多いが、懲戒の審査は弁護士会内部で行われるものの、担当する委員は弁護士以外から選ばれる。もちろん、懲戒される弁護士も毎年複数いる。弁護士の身内だけで裁いたから懲戒されないという話ではないのだ。