週刊ヤングマガジンで連載された蘇募ロウのエロコメ漫画をアニメ化し、2019年に15分枠で1クール放送。
金子ひらく総監督だが各話スタッフにクレジットされておらず、OPや各話のコンテ演出で奮闘しているのは監督の所俊克。実際に乳首表現のこだわりが見えるのも、序盤のいくつかと、陥没乳首の養護教諭くらいで、金子作品らしさがない。どちらかというとシチュエーションのくりかえしパターンや、音声でエロスを感じさせる表現が多かった。
BOXのブックレットによせたコメントやインタビューも所監督だけ。監督は制作出身で撮影監督や編集をへて演出家になったらしいが、制作したティアスタジオが直後に倒産*1するくらい余裕のない会社だったためか、あまりフェティッシュな質感表現は完全版でも出せていない。
ショートアニメなのに作画もすごく良いわけではない。これはBlu-rayBOXに完全版と放送版それぞれディスク1枚ずつに収録するくらい内容を変えているため、いろいろと大変だったのかもしれない。放送局内の規制として、喘ぎ声は単発なら良いが連続するコンボはダメといった微妙な判断があったという。
物語は原作を未読なので判断しづらい。教師と生徒がエロティックな事故から恋愛するという、現在ではのんきな視聴者ですら素直に受け取りにくい権力勾配を感じさせる状況設定。そこで現実でも高校生側は女性教師がせまってきても喜ぶより固まるだろうという監督の判断で、古いエロコメシチュエーションを全体的に少しずつ現代的なアプローチで映像化しているので、かろうじて成立しているといった感じだった。
*1:そのためTVアニメ最終作がこの作品となり、最終作のアニメ映画『フラグタイム』では未払い問題も起きた。 『フラグタイム』 - 法華狼の日記
