法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ハートキャッチプリキュア!』第31話 悲しみの正体!!それは、ゆりさんの妖精でした…

今月のサブタイトル詐欺。「ゆりさんの妖精」は姿をあらわさず、キュアムーンライトの背景もほとんど描かれない。あくまで主人公達が学校生活などから月影ゆりの人となりを知る物語だった。
元気いっぱいな主人公達と違って温度が低い高校生活も面白くはあったが、その描写に比重を置いたため、デザトリアン化する少年の悩みが単純で、解決もあっさりしたもの。敵側の新アイテムとして登場したブレスレットも、デザトリアンを操縦できるという作品フォーマットを崩しかねない割りに印象が薄い。
今回は話の要素をつめこみすぎていたかな。中途半端にデザトリアンを出すよりもダークプリキュアを登場させるか、思い切ってサソリーナを退場させても良かったのではないかと思う。


作画監督青山充だったが、一人原画ではない。新必殺技のバンク作画のためかもしれないが、原画の数が多すぎる。スケジュールが悪かったのかな。
演出の地岡公俊も、おそらく担当はコンテのみ。演出処理は連名の広嶋秀樹が担当したのだろう。彼岸花のように小物を画面へ入れ込むカットは印象に残ったが、全体的には期待していたよりも見所が少なかった。