法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』新たなる挑戦!成功か失敗かSP

 ミニ映像コーナーはドローンを活用して電球を交換したり高所作業する事例が目立った。


「子どもたちが不動産会社に挑戦」は、英国で8歳の子供たちが不動産の会社をきりもりする挑戦。客には事前に主旨をつたえるが、基本的に子供だけで決めて行動する。
 子供たちは担当の仕事を最初にわりふったが、客をとりあうため担当ではない仕事を勝手にはじめてしまう。指示を出す少女は高圧的にふるまい、誰も聞かないのでふてくされてしまう……
 物件の広報の文章でついつい欠点も書いてしまう素直さをのぞけば、実はけっこう大人の職場でもあることだと感じられた。


「世界一孤独なチンパンジーのお見合い」は、西アフリカのコートジボワールの川にある島で一頭だけ生きのこった動物実験用のチンパンジーに、パートナーをつくらせようとする挑戦。
 先に別のチンパンジーたちをお見合いさせた時は一定の成功。しかし島のチンパンジーはパートナー候補を拒絶した。孤独を好んでいるのだろうと、お見合いさせようとした女性は考える。
 スタジオでは女性がチンパンジーに独占欲をもって、本心ではパートナーをつくらせたくないと考えていたのではないかとかんぐっていた。しかし何よりも年齢の問題があった気が……


「世界初の民間宇宙ロケット開発」は、イーロン・マスク以前の半世紀前に民間ロケット会社をたちあげたドイツ人の挑戦。米ソが宇宙開発にしのぎを削るなか、打ち上げ用地としてコンゴに目をつける。
 おそらく『BS世界のドキュメンタリー』で「民間初のロケットに挑んだ男」として放送されたドキュメンタリのダイジェスト。ルッツ・カイザーという男のたちあげたOTRAGの軌跡を追う。
「民間初のロケットに挑んだ男」 - BS世界のドキュメンタリー - NHK
 ドイツの長距離ロケット開発に米ソとも良い顔はしない。ヨーロッパの各国が協力する計画に参加するため国家の支援はうちきられた。そこで株式会社をたちあげ、数百人の出資者をあつめて資金を調達した。
 そこでカイザーはコンゴに行くことに。当時はザイールという国名で、独裁者が支配していた。だからこそ、国民を監視するための偵察衛星を5年後までにうちあげると約束して、土地を提供される。
 何もない土地に滑走路を建築して、現地住民を数百人やとい、レストランなど生活をするための建物もつくって、2年後に木製の安っぽい土台でのロケット発射実験に成功する。
 しかし規模をおおきくして独裁者の目の前でおこなった実験は失敗。それを利用して米ソが圧力をかけ、独裁者はカイザーにいてもいいが実験をつづけないよう通達した……
 個人のたちあげた事業に焦点をあてながら、当時の宇宙開発が希望に満ちた技術の発展劇であったと同時に、大国の思惑がからみあう軍事的な計画であったことをうきぼりにする、良いドキュメンタリだった。
 番組ではザイールにおける挫折で終わった。会社はリビアに移転して実験をつづけたらしいが、やはり米ソの圧力に負けて終わったらしい。