法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第7話 シャル・ウィ・ガンダム?

投資をつのるためのパーティーが開かれると聞き、エランと再会できることを期待してスレッタはミオリネの力を借りて参加する。しかしホルダーとして登壇したスレッタは糾弾されることに……


初めてシリーズ構成ではなく米山昂が脚本を担当。トムス作品と縁の深い脚本家らしいので、大河内一楼とは『ルパン三世 PART5』で縁ができたのだろうか。絵コンテはGONZO関係の印象が強い大倉雅彦。
物語本編は「ガンダム」開発への糾弾と投資をめぐる群像劇として、真実があばかれるのか新たに対立するのかの緊張感ある駆け引きドラマとして、動きの少ないエピソードのわりには見ていてダレることなく楽しめた。学園では超然とした少年シャディクがパーティーでもひとり超然として、それにミオリネと腐れ縁という設定ひとつで説明をつけたり、子供と大人の事情が同時並行するドラマとしてはよくできている。
ただ、やはりロボットアニメに期待するタイプのエピソードではない。たとえば別会社が投資をつのる前半で、その技術を見せるためロボットを稼働させる風景を入れることはできなかっただろうか。同じくロボット開発をテーマにしたTVアニメ『ガサラキ』も地味な作品ではあったが、少なくとも序盤は兵器試験やデモンストレーションの風景を入れこんでいたことを思い出す。