法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『デリシャスパーティ♡プリキュア』第17話 4人目のプリキュア!?あまねの選択

ローズマリーによると、クッキングダムでハートの結晶体が生まれたという。それはエナジー妖精のコメコメたちと同じ力で生まれたものだった。そんな時、パフェの妖精レシピッピがあらわれ、パムパムに通訳させて、和実たちに菓彩家へつれていくように要求する。菓彩家の経営するフルーツパーラーにつくと、菓彩あまねが生徒会長をやめる意思を副会長へつたえていた……


菓彩の、ウェーブのかかったロングヘアなのに気風のいい中性的な口調は敵幹部ジェントルーとして演じさせられていたためと思っていたら、その口調や態度そのものは本来の性格のままだった。過去作品の生徒会長とはまた違ったキャラクターの立てかたで良い。対応する副会長もはじめて描写されたキャラクターながら、現在の補佐役としての立場と回想で語られた菓彩との関係性があわさり、それなりに人格の奥行きを感じさせる。
しかし今回を見ていて、ナルシストルーの能力をつかった物語のフォーマットは、順番を変えたほうが作りやすいのではないか、ということを思った。まず思い出がうばわれた状態で登場人物と視聴者の感情を一致させて、思い出をとりもどしたい動機も強く感じさせ、そしてプリキュアの勝利が物語の謎解きにつながるというように。たいせつな思い出を描いてから奪われることで敵の残酷さを強調したい現行のフォーマットも理解はできるが、今回のように思い出を聞かされる側がプリキュア側にいないと、残酷さを理解するキャラクターと戦うキャラクターが一致せず、戦うモチベーションがあまり強くならない。


映像面では、ひさしぶりの上野ケン作画監督で作画は良好。特にアクション作画の描線をつかった残像表現が目を引いた。菓彩のつくったフルーツポンチも、劇中の評価どおりの説得力がある美しいデザインと作画で感心した。しかし作画監督東映としてはいつになく多い6人だったことには驚いた。通常のローテでも多めな村上貴之コンテ回にスペシャル回だからと上野ケンが参加して増えたといったところだろうか?
また、Aパート終わりにレシピッピが菓彩のもとへ行った時、回りこみ作画のBG引き速度が遅かった感はあった。大判の背景をTVアニメでつかうことが難しいことも想像できるが、たとえば前回のキュアヤムヤム戦のように流パンを活用できないものだろうか。