洗脳が解けかけたジェントルーを見て、生徒会長と気づいたプリキュアたち。一方、洗脳が強化されたジェントルーは、初めて一般人を先頭に巻きこむような作戦をはじめる……
『アイカツスターズ！』監督の佐藤照雄が絵コンテで東映アニメーションに初参加。過去にはサンライズでの仕事が多く、たとえば『機動戦士ガンダムUC』にも演出処理で参加していた。屋根がつらなる景色の向こうに怪物がいる怪獣映画的なレイアウトはそのキャリアが反映されているのだろうか。
作画監督は藤原未来夫。アバンタイトルの室外から光がさしこむなかでの影つけ、顔の立体表現が目を引いた。ローズマリーというシリーズでは珍しい成人男性のレギュラーキャラクターならではか。
物語は洗脳*1を説得で解除する定番ではあるが、レシピッピが生徒会長に見えていたことを、かつて自作カードにマスコットのように描いていたことで証明する流れが良かった。最初にカードを確認した時、レシピッピの絵を視聴者に見せず、それをつきつける時の印象を強化する王道の演出もきまっている。
*1:たぶん「洗脳」という単語を一度もつかっていないが、現実のそれとは異なることを表現するためか。
