法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』世界は謎でいっぱい!ウソかマコトか?スペシャル

世界の奇妙な情景や、真偽がはっきりしないドキュメンタリーを紹介する2時間SP。
ゲストの本高克樹が奇妙な体験談として、ともに暮らしている母親が寝言で英語をしゃべっていた謎について、新型コロナ禍で海外ドラマを見つづけて無意識に獲得したと推論していたことが興味深かった。一昔前ならば前世などを疑ったことだろう。


中国のザリガニ鑑定士は、食用品として必要性にせまられて生まれた資格らしい。殻を素早く剥く技術などは当然として、ひとりで5kg食べなければならない意味がよくわからない……
他に中国では異星人らしきものが川から流れてきたという話。実際の姿も見せられたが、正体はただの人形。しかし社会をさわがせた罪で逮捕されてしまったのは、ひどい政体だと思わずにいられない。
番組後半では、パルクールが遊べるように段々状につくられた高層建築や、ガスや電気がとおっていない田舎の少女たちがローカルアイドルになってYOUTUBEで人気を集めたり、日本のバブル期からゼロ年代あたりを思わせる光景も出てくるが……


フィンランドの72歳の老人が5度目のパワーリフティング世界チャンピオンを目指すドキュメンタリーも。
周囲に止められながらも鍛錬をつづけ、アルゼンチンでの年齢体重別の世界大会へいどむ。高齢で奮闘するアスリートを素直に賞賛したくなる展開かと思いきや、ドーピングが一度ばれた後に二度目のドーピングもばれて、多くの大会で出場停止になっているという情報に唖然とした。
途中にたちよった国で暴食して体重をオーバーしたものの、下剤とサウナと全裸で再テストをクリアし、競技でも何とか目標を達成してチャンピオンになる。
しかしスタジオでツッコミが入ったように、素直に応援できない気持ちがひどい……


地中海にあるサルデーニャ島で、身長3mの巨人が住んでいたという伝説を追うドキュメンタリー。それらしい文言の石板もあるという。
物理的にもありえそうなサイズだし、それらしい骨が発掘された写真も多数あり、奥歯を歯科医が鑑定した映像も残されている。しかし実物の骨がいっさい残っていないという微妙な怪しさ。
発掘した骨を父親がこわがって処分したり、大学へ鑑定に出したら紛失したり、あまりに重なる偶然に組織的な隠蔽説まで出る。同時に、番組側も島民の詐欺という可能性に言及する。
世界遺産になるほど立派な石造文明があることは事実なのだが、怪しい民芸屋が動物の骨をそれらしく装ったり、観光地だからこそ嘘をつく動機もある。判断が本当に難しい。
「バルーミニのヌラーゲ遺跡」放送内容│TBSテレビ:世界遺産

墓のそばから出土したのは5000あまりの石の欠片。組み合わせてみると25体の巨人の像でした。
先住民は巨人だったという伝説の残るサルデーニャ島。そこから見えてくるものとは?


他にエリア51が有名になったため米軍の研究基地が移転したエリア52で、またもUFO目撃などが頻発しているというエピソード。
NASAが公開した古い火星の写真にある円形の山と石の群れが、ストーンヘンジそっくりというネタはいいとして、エリア52の航空写真に映る円形の建物か何かに似ているというのは無理を感じた。
それよりも基地近くの羊が6000頭死んで、米軍の化学兵器流出が疑われているという情報のほうが、ずっと社会派で興味深かったが、UFOネタの踏み台として言及されただけだった。