法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』こずるい奴

店の問題を調査する「ミステリーダイナーズ」は、軽食コーナー付きのローラースケート場で、高価なレンタルシューズや食材が紛失する謎を調査。
オーナーの夫妻は従業員を信用していると語り、実際に開店中はほとんど問題がなかったが、閉店間際に状況が一変。本来の客が早々に追い出され、若者たちが勝手に集まってくる。
そして従業員は勝手に客をローラースケート場に入れて営業をはじめる。軽食コーナーの女性スタッフは酒を飲みながら仕事し、監視されない客の中にはシューズを大量に盗む者も……
かかわった従業員があまりにも多すぎ、いくらリアリティ番組といっても説得力がなかった。もともとローラースケートにカウンターカルチャー的な背景があるとしても、もっと根深い問題がありそうな気がしてならない。


ひさびさの「キャットフィッシュ」は、2年半かけたインターネット越しの恋愛で、相手の女性が本物か調べてほしいという依頼。
電話番号で調査したところ、まったく違う男性のものだったり、不信感が出てくる。しかし実際に会ってみると、相手の女性は写真もプロフィールも偽っていなかった。電話番号の謎は、携帯電話が壊れた時に、友人の電話を借りたためだという。
しかし依頼者には婚約者がいて、結婚の相手を選びなおす可能性を考慮してネット恋愛の相手にも会ってみただけだった。相手の女性との関係は終わり、取材後の報告で婚約も破棄されたことがわかったというオチ……
なお、スタジオで相手の女性が鼻ピアスをしていたことが年長者から批判され、若いゲストから反論されていたのが興味深かった。どれほど若く見せようとも、所ジョージビートたけしも老人なのだ。


最後のコーナーは、家賃を滞納した人々を追い出すイギリスの番組。
百万円以上滞納して裁判所に立退きをせまられた家族や、借り家で暴れまわりペットで汚しまくる人気の女性YOUTUBER*1もいれば、取り壊し予定の工場跡に住みついたホームレスに出ていってもらったりもする。
番組では滞納者に問題があるように演出していたが、その向こうにそれぞれの事情を感じないでもなかった。特に最後に紹介されたホームレスふたりは社会が包摂できないことが要因で、番組内でも少しばかりの金を与える場面を見せたほど。

*1:日本なら家賃滞納を訴えれば投げ銭で助けてもらえそうな気もするが。