法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』謎と驚きがいっぱい、春のミステリークイズSP

2時間SP。今回は新型コロナ蔓延を受けてゲストは違う場所で、ビートたけし所ジョージは席を離し、個々の顔を独立して撮影してワイプのように合体。
ゲストの澤部佑が指摘していたように、普段より芸人が対等にのびのびと発言できる局面がありつつ、ビートたけしひとりが所ジョージに示唆されながらクイズを連続正解して接待感も出ていた*1
しかし各国のTV番組やドキュメンタリーを紹介する番組のコンセプトのおかげで、テレワークを試みている他のTV番組と比べて無理は少なかった。キリスト生誕前後にユダヤ人がローマ人から隠れ住んだ天空城マサダの攻防戦など、ドラマチックで映える。


先述のようにクイズを全問正解できるくらい、ネタ自体はどこかで見たようなものも多かったが*2、さすがに2時間を超えるだけあって目新しいものも多い。
2017年に南アフリカ沖で内蔵の欠落したホオジロザメの死体が定期的に打ち上げられた原因は、飢えたシャチが危険でも栄養たっぷりの鮫の肝臓をねらったため。鮫を裏返して催眠状態にする動物催眠をシャチが使う映像が知能の高さをうかがわせて興味深い。
マレーシアのボルネオ島では巨大な穴に降りてアナツバメの巣を採集する住民を紹介。しかし80mの高さで横渡しにした梯子を足場にした危険な仕事であり、何人も死者が出ているという。そこでカンボジアではコンクリート製の建物をつくり、床にツバメの糞をまき、ツバメの鳴き声をスピーカーで流して、巣を作らせる養殖を考案。天井を格子状になるよう梁をわたし、その角にツバメが巣作りする修正を利用。その巣は天然の半分の価格で安全に供給できるという。
最後は富豪プログラマーのハンス・ライザーの妻殺害疑惑について紹介。番組ではビル・ゲイツジョブズと肩をならべるIT長者のように紹介していたが、Linuxで重要な仕事をしたらしいことが検索でわかったものの、正直よく知らない……『サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶』という映画になって2015年に公開されたことも知らなかった。かなり犯人側によりそった改変がなされているようだが。

*1:ある男が口で何をするのかという問いで、折り鶴をつくるという回答で的中させたが、すでに折った鶴を口の中に隠していて折ってない紙と入れかえている可能性を見ていて排除できなかった。

*2:ナウル共和国で廃車や小銭が散らばっているクイズなど、ちょっと海外ニュースについてくわしければ知っているだろう。ハプニング映像集もSNSに流れているのを見かけたものが散見された。