消費者担当大臣となった衛藤晟一氏が、公的行事への招待状が悪質商法に利用された責任を、記者会見において矮小化したという。
衛藤氏、桜見る会招待状で勧誘のマルチ商法「要注意と思って」 - 毎日新聞
悪質なマルチ商法を展開していたジャパンライフが、2015年の「桜を見る会」の招待状を勧誘に利用していたとの指摘について「『こんな人と会いましたよ』と（信用を得るために）言う方はちょっとおかしい。そういう方はむしろ要注意だと思って普段から接している」と持論を展開した。
さすがに少なからず批判をあびて、そう批判されていること自体が新たに報じられた。
だまされた方が悪い？ 衛藤消費者担当相の発言にネットで批判相次ぐ - 毎日新聞
インターネット上では「だまされた人が悪いと言っているようだ」「消費者担当相なのに消費者保護の意識が感じられない」などと批判が多数上がっている。
思えば霊感商法との関係で悪名高い統一協会も、くりかえし桜を見る会に招待されている。そして衛藤氏個人も2014年に結びつきが報じられていた。
http://www.asahi-net.or.jp/~AM6K-KZHR/sokuho-pic/20141205w-asa.htm
首相補佐官の衛藤晟一参院議員（比例）も１月２２日、「世界戦略総合研究所（以下、世界総研）」なる団体が参院議員会館内で行った定例会で講演を行っていた。
この世界総研の所長を務める阿部正寿氏は、著書によると、「昭和４４年５月、文鮮明先生御夫妻による祝福（合同結婚）を受ける」という経歴。世界総研は統一教会との関連について「全く関係ございません」と回答したが、阿部氏は「世界平和統一家庭連合・北福岡地区の地区長として活動」（著書から）とあり、統一教会と関わりのある人物だ。
思い返せば、第二次安倍内閣の初期からして、疑似科学と関係の深い下村博文氏が文部科学大臣に起用されていた。
文部科学大臣にEM菌関係者が起用される - Togetter
一貫してそういう内閣でありつづけたのであって、最近になって変調をきたしたわけではない。悪い意味で。
