法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スター☆トゥインクルプリキュア』第33話 フワの決意!お手伝い大作戦☆

小さなユニコーンのような姿にフワが成長した。自由に動けて話せるようになったフワは、さっそくトゥインクルイマジネーションを探そうと星奈たちに呼びかけるが……


プリキュアシリーズの妖精としては自己主張の少なかったフワが、いざ成長すると手のかかるおせっかいな存在に……育児のアナロジーとして視聴している親に共感されやすい描写かもしれないし、幼い視聴者からすれば妹や弟をかわいがる気分で楽しめるのかもしれないが、大きなお友達からするとストレスを感じてしまう。かつてそのような言動をとっていた過去を思い返すことはできるが、それによっておぼえる共感は、懐かしさというより羞恥心と気まずさだ……
単純に迷惑をかけるだけの行動ではなく、少女たちの日常と、プリキュアという超常の活動が衝突するのも、娯楽活劇の根底をゆるがすようにストレスをためる。今回だけで解消できる問題ではないので、解決の爽快感もない。実際、天宮と香久矢の年長組は、夏期休暇中から活動の継続が難しいという伏線がはられていて、次回以降へ引いていく。
巨大な角を印象づけるように何度も地面に突き刺してしまうギャグや、長い夏期休暇のフォローを入れるように学園生活に再びスポットライトを当てたりと、連続ストーリーとしてやるべきことをやった回だとは思う。しかし解消できない課題を描くなら、いっそのこと鬱屈したドラマにふりきっても良かったかな。敵幹部にフワの問題をしっかり指摘させたりして。