法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スター☆トゥインクルプリキュア』第3話 プリキュア解散!?スタープリンセスの力を探せ☆

カラーペンダントから鳴る音は、どうやらスタープリンセスに関係しているらしい。
まず分析しようとするララに対して、星奈はカラーペンダントの音にしたがって調べようとする。
意見が対立したまま街へ出てきた星奈とララだが、衝突するふたりのあいだに、年長の少女がそっと花を差しだした……


村山功シリーズ構成による連続脚本に、宮元宏彰シリーズディレクターのコンテ回だが、特に大きなイベントはないつなぎ話。
物語としては、天宮えれなの顔見せや、敵の新幹部との戦いはありつつも、ドラマのメインは主人公ふたりのキャラクターを対照的に見せることに終始する。
ただ特に大きな進展がなくとも、見ていて気楽なストーリーは悪くない。ララが会話できることにもすぐ理由を説明したりと、無駄なツッコミどころを作らないよう、きちんと情報がコントロールされている。ほほえましい主人公のケンカップルぶりに、「さがしながら分析すればいい」と指摘する星奈に対して判断の可否をも分析させようとするララの非効率ぶりが面白い。前半の日常描写が後半の戦闘逆転の伏線になるプロットも、プリキュアでは意外と珍しい。


そうして物語面ではゆるいなりに良かったのだが、映像面のゆるさは残念な印象。刺激が良いことをいう天宮を正面の顔アップで映したり、敵幹部の陣形を俯瞰で見せたりするコンテが、わかりやすいかわりに映像の面白味は弱い。
青山充作画監督らしく画面もゆるい。過去作の一人原画と違って、キャラクターデザインの細かなディテールを省略したりこそしていないが、パレイアウトが平坦。開けた口がハート型になったり、口角をあげるデフォルメの多用も、コンテや演出段階の指示かもしれないが目立っていた。