さまざまなデータの歪曲や、動機の虚偽などが明らかになりながら、恥ずかしげもなく通したという。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180628/k10011499401000.html
ここで国民民主党が委員長解任決議案に賛成しなかったことで、他の野党支持者から批判されることまでは理解できる。
働き方改革関連法案の参議院厚生労働委員会での審議をめぐり、立憲民主党と共産党などは、28日の採決を認めるわけにはいかないとして、島村委員長の解任決議案を提出しました。
決議案の取り扱いについて、参議院議院運営委員会の理事会で協議が行われ、立憲民主党などは29日、本会議で採決するよう求めましたが、与党側は、決議案の提出に参議院野党第1党の国民民主党が賛成しておらず、諮る必要はないと主張して折り合いませんでした。
しかしそれでも全体を見れば、まず法案そのものを押しとおした責任は与党に求められてしかるべきだろう。
さすがにインターネットでは与党支持者からも批判が少なくない高度プロフェッショナル法案だが、野党議員が非難されている場面はある。
特に、日常的に攻撃されている福島瑞穂氏のツイッターを見ると、普段よりは応援を見かけるが、いつもと同じようなリプライも多い。
たとえば、法案に反対するためには野党が対案を出さなければならないという事実誤認*1にもとづいたリプライが多数ある。
最後のツイートは、野党が全ての法案を廃案にしようとしているという事実誤認にもとづいているのだろうか。実際は過半数の法案が全会一致で通過するものだが。
重大なルール違反への抗議として本会議を欠席したことを非難するツイートも多い。日大アメフト問題を受けて試合をとりやめた他大学チームは休んでいたというのだろうか。
根本的なかんちがいとして、野党はすでに法案の致命的な問題をいくつも指摘できている。
審議がつくされていないとは、批判に対して与党が反論なり修正なりできていないということだ。
やるべき仕事を与党ができていないことを、抗議していた野党の責任にしようとするのは、難癖にもほどがある。
さすがに法案そのものに賛成するツイートは少ないが、ひとつだけ与党の説明を信じているものがあった。
福島氏が反対しているから法案に賛成するという、別の意味で頭を使っていないツイートもあった。
*1:そもそも各野党は何度か対案を提出している。働き方改革:「勤務間インターバル」明示 立憲と国民対案 - 毎日新聞「働き方」 共産党が対案/残業上限月45時間、「高プロ」削除など/山下副委員長会見「まともな改革を」