野乃たち3人は、お泊り会をひらくことになった。大人のパジャマパーティーを夢見る野乃はともかく、ホラー映画を観たりして楽しくすごしていく……
作楽クリエイトの関暁子*1が、演出として東映作品に初参加。前後のエピソードとの連続性を重視して、そつなくこなしていた。ひさびさに怪物化した敵がミサイル攻撃をする描写もあったし、その作画演出も良かった。
本編も小ネタが楽しい。はぐたんやハリーが未来からやってきたという新情報に、未来人はネズミから変身するのかとツッコミを入れたり、前回に組織を抜けた敵幹部がユーチューバー化していたり、追いつめられた敵幹部が怪物誕生のために涙ぐましい努力をしたりする。
なかでも感心したのが、ホラー映画『恐怖の訪問者』観賞会の多重な意味づけ。
OPで描かれたキャラクター紹介を本編で克明に語りなおし、特撮のアナログぶりやシリーズ性といった細かなギミックでも楽しませる。そこから話題が移って、必要な描写はすませたと思わせる。しかし敵幹部を撃退して後日談に入ってから、野乃の家に敵幹部が入りこんでいたという結末で次回に引く。
劇中映画が結末の前触れとして作用しているし、ちゃんとホラーらしい恐怖をもりあげている。本筋がコメディチックだっただけに、演出のコントラストが印象的だ。
*1:『カレバカ』というWEBアニメを監督していたらしい。おバカなアニメ「カレバカ」配信開始！木村珠莉、浪川大輔ら出演 - コミックナタリー
