法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』美しいものに御用心! 見た目に騙されるな

テーマに合わせて、身近な生活空間をジオラマ化することで有名なMozu氏が最後に登場。
本物? 天才高校生の作るジオラマがすごい。 :: デイリーポータルZ
その技巧は以前からWEBで知っていたが、TVの画面でその小ささを見ると、また違った感動があった。


「旅先での詐欺には要注意!」は、さまざまな小さな詐欺を紹介する。使えるコインロッカーを親切に開けるふりをして、鍵をわたす時に手に隠していた隣のコインロッカーの鍵とすりかえる手法などは、クローズアップマジックのよう。騙しとったイベントチケットそのものは無効化されるが、それを酒場などで格安転売することで小銭をかせぐという詐欺もおもしろい。そうしたつまらない詐欺だけではなく、カンボジア児童養護施設ツアーが先進国の同情を搾取する詐欺になっているという社会問題もあつかっていた。
アメリカのモテないおじさんたちの嫁探し」は、米国男性と東欧女性をむすびつける婚活サイトをめぐり、実際に東欧へ行って目的の女性とむすばれようとした3人の男性に取材する。ちょっとしたメールなどでもいちいち料金を請求するサイトに、現地女性の態度から詐欺っぽさが感じられてしかたなかった。事実ほとんど詐欺的な結果に終わったが、1人だけ結婚にこぎつけて家族とも仲良くできる状態にこぎつけたことが逆に驚き。
「ありえない殺人容疑者:ミステリー小説のような殺人事件」は、軍基地に勤務している夫が不在中に妻と娘が惨殺されたという事件が、20年ごしに解決された顛末を追う。真相の意外性を番組で煽っていたが、容疑者として上がり、一度は死刑判決がくだった軍曹が結局は犯人だったというオチ。最高裁で無罪になったのは、似顔絵に似た近所にもいて、必ずしも軍曹が現場にいたとは限らないというだけの理由。あらためて真犯人視されたのは2005年のDNA鑑定によって。無罪になった人物を同じ罪で裁判にかけることができない米国憲法の制約を回避するため、男が軍人だったことを利用して軍事法廷にかけたという官憲側の策略が意外だったくらいか。